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くすりのちからってすげー!抗うつ剤イフェクサーがもたらした奇跡

抗うつ剤イフェクサーについてうつうつと語っていくよ。

つってもネットの発達した現代においては知らないことはまずググるってのが基本なわけで、専門家の知識なんてものはすぐさまに手に入るのだから、僕の意見なんてのはただのにわかのたわごとともとらえられる。だが専門家ではない、薬の被験者の率直な意見ってのも大いに価値ある意見っていうのもまた事実だと思うのだ。

僕自身、薬なんてのは、医者が金儲けするために無駄に高いもの買わせるんだろ、とか勘繰りをいれてしまうタチで、ただの栄養剤たる風邪薬も大学に入ってからずっと飲んでいない。栄養あるもの食べてぐっすり寝ときゃあ病気なんてだいたい治んだろ、っていうアバウトな感じ。だからいざイフェクサーという幸福になれる薬を飲むとなると、ある種の不安を抱える。しまった青酸カリか!なんてことは起きないにしても、飲む前に安心しておきたいのが危機管理能力を持つ生物の習性だ。

そんなときに役に立つのは医者の言葉ではなく、同じ境遇にいる。同じ体験をした人間であると僕は考える。人間が発明した言語の最たる特性とは己の体験した知恵を後世に残すことである。それによって文明は劇的に発達した。だが体験は体験。所詮はただの感想だ。だからこれは100パーセント主観である。よって、※ただし個人差があります、と常に脳内で注釈をつけつつ読んでもらえれば幸いだ。

にしてもこの言葉、責任逃れの言葉として優秀すぎるよな。道理で多用されるわけだ。ぐだぐだ言ってきたけども、要は僕が責任逃れしたいだけなのかもわからんね。

 

前置き終わり。イフェクサーについて語ってこう。

 

効果

説明書の効能・効果の欄を見ると、意欲低下を改善する、気分を落ち着かせる、といったことが書かれている。うん、その通りの効果は発揮されてるよ。されてないなら完全に詐欺だぜ。前の記事で書かれていた症状はおおむね帳消しされているといっていい。詳しくは前記事読んでね。

shinrei.hatenablog.com

有体に言うと些細なことに恐怖をしなくなった。くよくよしなくなった。何かをやるのにためらいがなくなった。なんつーか超人になった感じ。ニーチェかっての。

 

具体的には以下の効果が挙げられる。

 

人に会えるようになった

薬を飲み始めてからしばらくして一時期ニコ生にはまっていた時期があって、パソコンで作業しつつ生主とコメントを通して会話するなんてことをしていた。んでその場で映画観に行くから一緒に来る人いない?みたいな流れになって、あ、じゃあ僕行きますという形になった。ちなみに生主は女の子じゃないよ。とある男性イラストレーターだよ。残念だよ。さらにちなみに見たのはガルパンだったよ。ガルパンはいいぞだよ。

これまでの僕なら絶対に観客席からサイレントマジョリティーを決め込んでいたはずが、積極的に参加するようになった。映画を見た後はマックでガルパン感想戦プラス最近のアニメ事情やら、オタク文化やら、イラストレーターさんが書きたい漫画のこととかいろいろ話聞いたり意見を言ったりしていた。驚くべきは初対面の人物とオタク趣味でつながってるとはいえ、それほど長く話し込むことが僕にできたという点だ。こんなに長く他人と長く話したのは一体どのくらいぶりか!?っていうほど僕にとっては驚天動地だったのだ。薬を飲んだのから何かしらの結果を出さねば、といった強迫観念も多少なりあるとしても、くすりのちからってすげー!といわざるえない。

 

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部屋も体もきれいになった

部屋がきれいになったのは薬を飲んだおかげで部屋を掃除する気になって部屋を掃除しから部屋がきれいになったという当然の帰結だとして、体がきれいとはいかほどか?ってのは簡単な話で僕が風呂に入るようになっただけの話だ。いやいや、風呂に入るのは当たり前だろって言われそうだけど、引きこもって人に会わないで出不精だと風呂に入るのが億劫なのよ。てか入る必要性が見当たらないっていうのが、本音。

ただこれが入るのが億劫で入っていないのだから人と会う予定を作らない逆インセンティブを作り出しているのが鬱のエントロピーなのだ。より全てが汚くなるように自然の法則は働いている。風呂に入らないから人と会わない。人と会わないから風呂に入らない。負のインセンティブのループが始まる。そんなループを壊してみせる変えてみせるには祈り願うのではなく、たった数十歩移動をして、服を脱いでお湯に入って、体をふいて服を着るという十数分もあれば済む行為をしないといけないわけだが、薬を飲まないとそれすらもしたくないのだから鬱のエントロピーはそれほど強力なグランドルールなのである。僕にとって風呂に入るという行為はリンゴが空に落ちる並みに物理法則に逆らっているのだ。

くすりのちからってロケットなみにすげー!

 

上手に痩せました!

いよいよいかがわしいタイトルになったが事実だ。ここ4か月で8キロほど痩せた。イフェクサーを飲んだおかげで買い食い外食ではなく自炊するのが普通になったのが理由だろう。前はストレス発散のためにお菓子や炭酸飲料も飲んでたからストレスがなくなったのも挙げられる。さらに外に出て散歩をするようにもなったってのもあるだろう。

勘違いしてはいけないのは、当たり前だが飲むだけで痩せるわけではないということだ。飲むことによって痩せる行動――つまり正しい生活習慣を取ることができたから、痩せたのであって、飲んでもそれまでの生活習慣が変わらなければ体重も変わらない。飲むだけで痩せる薬とか絶対に売れるだろうな。そんなもの実際にあるのかね?アメリカとか肥満が深刻な問題になってるっていうし、あったらかなりの人間が救われるだろうな。僕は僕で意欲を出して正しい生活習慣を送ってこのままの勢いで痩せていくつもりだ。

すげーくすりになりかわるなんて、くすりのちからってすげー!

 

性欲がなくなった

下世話な話で申し訳ないが、これは重要な話だ。男女問わず性欲は誰でもあって、ましてや僕のような若い男ならなおさら。えっちなのはいけないと思います、と言われてもこの欲望は止まらないたまらない。猛烈な欲望は抱えながらも、彼女のいない僕はその代償行為として日夜自家発電に励むわけで、そこから発生する電力量は相当なものだ。もっとエコに使えないものかね?例の行為は。

そして出すものを出したあとに来る虚脱感。賢者モードになり自己嫌悪に陥るのは男なら誰でもあることだ。わかるだろ?

最低だ、俺って、とケフィアを手のひらに垂すエヴァごっこして遊ぶのはみんなもしただろう。(したよね?あれ、僕だけ?)

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その体力をもっと本当にやりたいことに――そう、彼女を作るとかに向ければ、恋愛もできて性欲も発散できて一石二鳥になるのだが、なかなかそこに向かないのがキモオタ童貞たるゆえん。そんなキモオタ童貞さんにおすすめなのがイフェクサーである。この薬を飲むと、あら不思議。自家発電しても気持ちよくならないのだ。いくら腕を上下運動させても出るものが出ない。えっちなのを見て興奮するということはなくならないのし、オットセイはおっ立っているが、それをしごこうという気が起きない。違うやる気が湧くのだ。お主は今こそ野に出てパートナーを見つけるべきなのじゃ、と冴えわたった脳みそに住み着いた賢者がささやく。

そうなのだ。彼女を作るべきなのだ。ティッシュに白いおたまじゃくしを放つ、という行為に違和感が湧いたのはこのときだ。花弁に放つ、という発想がこのときようやく思い立った。それが本来あるべき生物の姿なのだ。童貞は生物としてやっぱりおかしい、と我ながら考えているのだよ。イフェクサーを飲んで性欲がなくなった僕は、現在彼女を作るために奔走している。いままで自家発電によって発散させていた、欲望とか気力とかをもっと健全な方向に向かわせている。最高だ、俺って、てな感じでね。

くすりのちからってさいこー!

 

 

副作用

眠い!

何事にもデメリットはつきものだ。薬もまた同じ。説明書の注意事項を読むと、眠気やめまい等が現れることがあります、と書かれている。まさにその通りのことが僕に起きた。一日12時間眠るということがざらにあって、短期バイトをするつもりが、薬を服用している間は時間にマージンを取らないといけない羽目になった。

くすりのちからってねみー!

 

一日で効果が切れる。

僕の場合75mgと37.5mgを一錠ずつ夕食後に飲むように指示されていて、飲んだ翌日は意欲が湧き出るのだが、飲まずに翌日を迎えるともう薬の効果は切れてしまっている。毎日飲まないと薬の効果を持続させることはできない。なので、外に出る日や人と会う日に飲むようにして、誰にも会わずに引きこもっている予定のときは飲まないっていうことを薬代をケチるためにやっていたのだが、そうなるとまたしても負のインセンティブが発生して、薬を飲まない引きこもる。引きこもる薬を飲まない。という無限ループに入るので、やめておいた方がいい。完全に自業自得だが、もうちっと効果が続いてくれた方が助かるんだよな。

くすりのちからってすげくねー!

 

値段

でもお高いんでしょう?ってことで、肝心の値段の話だ。手元にある領収証を見ると薬は2週間分で税込み2230円である。だたしこれには精神科医の診断料が加わる。医師の診断がなければ薬をもらうことはできないということらしい。加えて2週間分までしか薬はできないということなので、2週間に一度絶対に診断を受けなければいけないということになる。そして一回の診断料が1410円である。足し算すると、3640円になる。一月で7280円であり、一年で87360円だ。2週間分の診察代と薬代を14日で割ると、一日260円になる。これを安いと見るか高いと見るかは、その人次第でありその効果次第であるが、個人的にはぎりぎりどっこいってところかな。体感ではあるが260円分の元は一応取れてる感じ。つっても必要だから渋々飲んでいるのだけれど。貧乏学生には1日260円でもけっこう惜しい。それだけあるなら一品おかずを増やしたいぜ。薬じゃ快楽物質は得られても栄養は取れんのだよ。

くすりのねだんってたけー!

 

カウンセリングは微妙

     (´・ω・`)
   /     `ヽ.   今度カウンセリングも受けましょうねー

ってな感じでカウンセリングを受けているのだけれど、なんか微妙なんだよね。だいたい5分程度話すのだけれど、話すことってそんなになくて2週間の間何やってたかの報告だけでとくにこれといってアドバイスなんかはない。異常がないかを確認するだけのメンテナンスって感じ。これで一回1410円だとぼったくられているのではないかと勘繰ってしまう。薬をもらうために仕方なく受けているけど、薬だけ医師を通さずに買えるのならば間違いなく受けないだろう。受けなくても薬を入手する方法を真剣に考えたほうがいいかもしれない。

 

以上がイフェクサーを服用した感想である。僕は一応鬱のエントロピーを凌駕することに成功した。だが、まだ薬に頼らなければいけない以上、完全に凌駕したとは言えないだろう。自分のケツは自分で拭くように、脳内麻薬は自分で分泌させないといけない。

以前ボスザル――つまり社会的強者になれば、自動的に脳内麻薬がどばどば出るようになるということを書いた。

shinrei.hatenablog.com

そもそも社会的強者になるためには基本的に脳内麻薬が必要なわけで、卵が先がニワトリ先かみたいな話になる。話の流れで考えれば薬で脳内麻薬を発生させ、社会的な強者になり、そのおかげで脳内麻薬を発生させて、ようやく薬から解放されることになる。そう考えるとなんとも長い道のりである。やはり僕に鬱のエントロピーを凌駕することは不可能なのだろうか?

 

結果は神のみぞ知る。 

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

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