メガネがゆるくて目が疲れるって人は、無料で直してもらうといいよ。文字通り見える世界が違うぜ……

前置き

僕はかれこれ5年ほど眼鏡っ娘(萌えない方)としての生を全うしてるわけなのだけれど、最近どうにも前にも増して眼が疲れやすい。パソコンの画面を30分も覗いていると、もう目が痛くなってくる。速球眼球疲労ってな感じだ。これでは眼球に重石乗っけてるようなもので、ネットサーフィンなど重石を乗せててはすぐに現実という海に落ちてしまうではないか。こんなにも超局所的かつ不毛なスパルタトレーニングを強制的にやらされている理由が明らかで、メガネのフレームがゆるいのだなこれが。ググったところ、ずり落ちたメガネをかけていると、眼球疲労になると書かれている。はいはいはい、まさしくまさしく。

そんな状態にも関わらず、先日はチェシェ猫並みの気まぐれを発作的に起こして、実家に帰ってきたということも相まって、妹(眼鏡っ娘ではない)ともに卓球に興じていたわけなのだが、激しい上下運動を催す卓球なんぞをやると、ゆるゆるフレームの眼鏡ちゃんは美少女ゲームのヒロインのごとく徐々に徐々に落ちていく。この場合は堕ちたな……だが、ヒロインならともかく眼鏡が落ちてもらっては困る。これではおちおちネットもできん。落ちてはいても、落ち着いてはいられんのだ。あ、目の前の妹ヒロインを堕とせってのはなしな。そういうオチはない。

キザ野郎になりたいわけでもないのに、くいくいくいくい、何度も眼鏡を直す行為(これは美少女がやれば魅力度36%増になったように見えるのでどんどんやるべき)にも嫌気がさすし、何より大好きなネットが長時間できないのは、僕に死の宣告をしているようなものだ。ってなわけで、メガネ屋で眼鏡を直しに行くことにした。はい、前置き終わり。

 

見える喜びを目で嚙みしめる

つーわけでメガネ屋にきた。店員がメガネしかいないのは、これは全国全店共通なのかね。2、3店ほどしか僕はサンプルを採取していないので、結論を帰納するにはデータが足りん。誰か適当に調査してくれ、ってな思考を脳内に浮かべつつ、

 

僕「メガネをがゆるいので直してくれますか?」

店員「はい、かしこまりました」

僕「でも、お高いんでしょう?」

店員「いえ、無料です」

僕「あ、そうなんですか」

 

僕はメガネを無料で直してくれることを僕はここで初めて知った。僕は一体5年間の眼鏡っ娘(萌えない方)生活で何を学んできたというのか。いやない。

もちろん修理を頼むことにした。ただほど高いものはないということわざの論理はわかる。客引きの一環のサービスなのだろうけど、無料というのに乗っからない道理もないだろう。いい加減、眼球の重石には耐え難いんでね。

数分もたたないうちに、メガネは治った。プランプランしていたフレームは、骨折した腕に添え木をしたように、きちっとしていた。僕はそれをかけた。

 

見える世界が違った

 

何なのだこれは。見える、僕にも世界が見えるぞ。このメガネ、落ちんぞ、まさかニュータイプか。落ちろ、メガネ!何て諸々のガンダムテンプレートはどうでもいいとしても、僕は感動していた。

どれだけ揺れても大丈夫ってな具合に、メガネは不動を貫き、それによって、度数は固定され、眼球は適切に矯正され、疲労は最小限にとどめられる。

 

こんなにも見るという行為が楽だったとは……

 

この感覚はメガネをかけない健常者にはわかりにくいかもしれないが、体にフィットしない異物としてのメガネをかけた時の苦しみというのはなかなかのものなのだ。そしてその異物が利器に変わった時の感動もまた人知れないものである。かの有名なヘレンケラーは、水に触り、「w-a-t-e-r」と指文字で綴ることによって、ものに名前があることを知ったという有名な逸話があるが、僕もその真似をして水の代わりに、近くの書店でメガネありで本を読んだ。これはメガネあるあるの話なのかもしれないが、読書するとき、メガネあるなしどちらで読むかという選択肢が待ち受ける

メガネありだと見開きが見渡せるので読みやすい代わりに、目が疲れる。メガネだとその逆だ。そこには下を向いて歩いているか、前を向いて歩いているかくらいの違いがある。ゆるゆるのメガネなどで、本を読めばたちまち眼球が疲労するわけで、必然的に裸眼での読書を強いられていた。これは下を向いてマラソンしているようなものだ。

だが、この時僕は久しぶりに本の全体を見渡した読書をすることが叶った。ここ12月に入って一番の喜びだった。やはり見開きで見ることができる読書は一味違うぜ。いや、一見違うぜ、というべきか。

 

ま、どちらにせよ。僕はこう言いたいね。否、こう綴りたい。

 

「b-o-o-k」!!!!

 

 

奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝 (新潮文庫)

奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝 (新潮文庫)

 

 

???「クリスマスイブにお前は何やってんだよwww」

僕にとってはこの読書の喜びが天から与えられたプレゼントさ。そういうことにしておけ。