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論より情動。批判の99%はただのディスり!!!

この世界の批判のほとんどはただてめーが気に入らねぇ、だ

この世界には批判が満ち溢れている。政治家がどうだ、芸能人がどうだ、炎上がどうだ、若者がどうだ、老人がどうだ、批判批判批判。最近だと、けものフレンズによって、オタクが動物園に行ったことを批判する人間がいた。

 

そして批判する人間は決まってこういうのだ。それによって被害者が出たらどうするんだ、と。

 

だがそれはただのオブラートに過ぎない。自分の言いたいことを、他者が迷惑するという形で代弁しているに過ぎない。言説の代理戦争をしているに過ぎない。

本当はこう言いたいんだ。

 

てめーが気に入らねぇ。俺様が気に入らねえから、やめろ

 

批判はすれども責任は取らず

誰もが皆自分の欲望に突き動かされて行動する。細菌でさえ、甘い食べ物に惹かれて、苦い食べ物は避けるという。自分に都合の良い甘い言説に飛びつき、都合の悪い苦い現象に対しては、ただディスを叩き込む。だが自分がディスっているとなると、自分もまた批判と対象となる。自分の言動に責任が伴ってしまう。

それを避けるために、大衆は被害者が出てしまうんだぞ、と責任の所在をぼかす。自分はみんなのために批判するいい人間だという、アピールをする。そしてほとんどの人間は、その誰かの迷惑になるという、幻想すがり、本当のところは自分が気に入らないと思うことを代弁してくれた人間を賞賛する。責任は取らないまま、自分のストレス発散のために、ディスるのだ。

 

ディスりエンタメの使い手が儲かる仕組み

自分の言えないことを言ってくれる、そこに痺れる憧れるぅ!!な、気にいらねーの代弁者を僕はディスりエンタメの使い手と僕は呼んでいる。ユーチューバーや実況者が、楽しいの面白いという褒めるエンタメだとするなら、彼らはディスりを得意とする。

彼らディスりエンターテイナーは、会社や政府や芸能人の分かりやすくディスりやすいものを分かりやすくディスる。頭の悪い大衆は分かりやすいものに惹かれて、爬虫類脳を働かせて反射的ににリツイートとシェアをする。気にいらねーという感情を代弁してくれてありがとう。共感共感共感、シェアシェアシェア、動物的に欲望を満たす大衆だ。その大衆から注目と金を奪うのが、ディスりエンターテイナーの狙いだ。共感させ、感情を高ぶらせ、相手の判断力を鈍らせ、金を使わせようとする。

こうして、代弁者とその信者の間で、格差は広がることになるのだ。

 

批判は人類には早すぎる

ところでみんなはディベートというものをご存知だろうか。トゥルーマンロジックに基づいて議論することだ。詳しくは以下の記事を。

議論の技術-トゥールミンモデル(ロジック)の使い方-6つ論理とは? | インプロ部

トゥールミンロジックは、以下6つの【根拠】【主張】【論拠】【裏付】【反証】【強度】の論理で構成されています。以下、定義です。

【根拠】:Grounds:主張を支える理由・根拠
【主張】:Claim:根拠から展開されるひとつの主張
【論拠】:Warrant:根拠が主張を支えている理由
【裏付】:Backing:論拠が間違っていないことを示す根拠
【反証】:Rebuttal:反証可能性
【強度】:Qualifier:論理の強さ、定性的な正しさ

 上のルールに基づいて、より確からしいものを見出そうとするのが、ディベートだ。ディベートにおいて重要なのは、情動を排して論理に依るという態度だ。この情動を排するという行為が、大衆には難しいだろう。ただ動物的に欲望の赴くままに動くのが大衆だ。だからタレントが政治家になるなどという狂気の沙汰としか思えないことが起こる。それはディベートの情動を排するという態度を習っていないからだ。

ネットの台頭によって、誰もが皆情報を得て正しい判断ができるという未来を描いた本があったが、それは夢物語だった。人は見たい情報しか見ず、言いたいことしか言わない。より確からしいものを見つけようとする学者的な態度は誰も持ち合わせてはない。

だから騙され搾取される。誤った人生を歩むことになる。そうならないためにも、情動を排して、理知的な判断をすることが重要なのだ。

 

情緒から論理へ (ソフトバンク新書)

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  リングの作者が論理の重要性を説いたもの。おすすめ。

 タイトルはいかがわしいが、内容はちゃんとしたもの。キンドルアンリミテッドで読めるので、ぜひ。

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 99パーセントなんてんなわけねーだろ、考えられるのがディベートだ。