上の世代のSF好きのオタクは世界観消費だから萌えキャラがわからない

映画、アニメ、漫画、には4つの要素がある。

 

つまり、世界観、物語、キャラクター、テーマだ。

てなことをジョジョの原作者が言っていた。 

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

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ジョジョであるなら、あのおどろおどろしい奇妙な世界観、ピンチをチャンスに変える発想の切り替え、特徴的なセリフを吐くキャラクター、そして人間賛歌というテーマがあげられる。

 

そして、もっとも世界観を重視した作品が、SFだろう。科学という材料を元に、重厚に世界観を構築してしまえば、それだけで、一品の小説になる。その時には魅力のあるキャラクターというのは、むしろ世界観を汚すノイズになり得る。押井守攻殻機動隊が、あれほど無機質なキャラが描かれているのは、押井守が世界観を重視して、その純粋性を抽出するために、あえてキャラを立てないように描いた。

 

そして岡田斗司夫他、SFファンたちが、こぞって最新のSF映画を見にいくのも、どれだけ世界観をうまく構築しているかを見にいくための世界観消費をしている。

逆にキャラを主に売りにしている、最近のラノベを軽視しているのも、そこらへんにあるのではないか。

 

上の世代と今の世代のオタクの、最大の違いの一つがキャラに萌えて、キャラを消費するか、という点にある。あるいは硬派化か軟派か、知能指数の違いかもしれない。

 

確かに4コマ漫画の美少女日常系のアニメを見ている時、少なくとも僕は頭の中が天国になって、著しくIQが下がっている気がしてならない。対して上の世代の教養主義的なオタクは、SFオタクと名乗るためには、1000冊読んでいないとダメ、というある種エリート思想があった。

 

今のグッズを買って、仲間とワイワイみたいななんちゃってオタクっていうのは、彼らからみると奇異に映るのかもしれない。僕も、ワンピースとかラブライブだけ見て、僕ってオタクなんですよ、っていうキャラ付けでオタク名乗る連中を、けしからんとか思ってしまう側の人間だ。まず100本100冊腫瘍のアニメと漫画を見て読んでしてからだな、ワンピとナルトはメジャーだけど、まあ読んでおくかみたいなスタンスでな、とつい説教したくなってしまう。

 

説教というよりは、僕のオタクというアイデンティティという聖域に、にわかヤンキーなんちゃってオタク共に、侵犯されるのが、我慢ならないのかもしれない。我慢ならないから、てめーは違う民族だ、とばかりに自分の国境に策を作って、アニメ100本漫画100冊が、パスポート代わりにしているのだろう。ま、そういっている僕も、きっと上の世代の硬派なオタクからは、てめーはオタクじゃねえ、SF1000冊読むのが,

俺たちのオタクの国に入るパスポートだ!!、とばかりに説教されるのかもしれないが。

 

結局のところ、人間というやつは、他者と差別化することによって、群れの中で目立つことで、異性をくっつくということを歴史上ずっと繰り返してきたわけで、だからスポーツやイケメンという、王道の魅力を手に入れることのできなかった、人間はオタク趣味というマイナーな文化に手を出し、それを楽しむ俺たちTUEEEEという形で他者と差別化するという戦略に出たんじゃないか、というのが僕の仮説だ。

 

その時に必要なのは、どれだけの知識を持って、オタク趣味を語れるということだ。決して、美少女キャラにどれだけ萌えられるかということではない。どれだけ萌えられるかを競ったのでは、馬鹿ななんちゃってオタクと差別化できないからだ。

 

ただし、もうすでにメジャーなものになってしまったオタクコンテンツで、他者との差別化をしようということが土台無理なもので、だからヤンキー気質な連中は、ラブライブSUGEEEE!!と盛り上がって、差別化ではなく、群れることによって安心を得て、僕のようなオタクは他者との差別化が図れずとも、こうして自己満足のためにオタク語りをする。

 

この辺りに、モテと非モテの格差があるんじゃないかな。僕もなんちゃってオタク共のように、ハルヒTANOSHIIIIIIIIII!!てな感じに、連中と迎合して、あわよくばオタサーの姫みたいな女の子と付き合えればいいのだろうが、もうすでにその時期を失した。

 

ならばせめて、自己満足のような濃いオタク話をして、濃いオタク友達を作りたい。

 

あれ、ただの願望?ま、コミュニケーションのための道具としてオタクコンテンツは割といいと思いますよ。ならそれを使わない手もないだろう。ただしワンピラブライブマンセー共、てめーらはだめだ。完全に異民族への差別だが、やはりだめだ。

 

ヲタクに恋は難しい (3)

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僕もこんな感じで、ヌルい趣味で繋がって、ちゃんと恋愛がしたかった。濃いじゃなくて、恋が欲しかったぜ。