新世紀SOS物語

とある魔法少女の終末旅行

オタクの何がいけないって……

世間に認められるスキルを伸ばすことができないからという理由で、自分に自信がないので仕方なく始めたのオタク趣味だったということが往々にあり、大人になってから、そのオタクになることで得たスキルの現実への還元率の低さにオタク自身が絶望するということだ

 

世間がオタクをいけない扱いするのではなく、オタク自身が自分をいけないやつ扱いすることが、いけない

 

もともと自分にはなんでもできる圧倒的な自信があって、どんな夢でも叶えられるという自負が幼少の頃からあるならば、まず学校の中で評価されるもの、みんなと仲良くやってスクールカーストの上にいき、スポーツも勉強もトップを取る。そしてその延長線上で、歴史の教科書に乗るような、政治家だったり、学者だったり、経営者だったり、そういう世間一般の誰もが”立派な仕事”だと賞賛するような職につく

 

成績トップのリア充は、アニメーターにも漫画家にもならないだろうし、仮にそいつが本気でオタク分野を仕事にしようと思ったら、確実に勝ちに行くだろうし、実際そういう奴は勝つ

それに負けたとしても、自分にはなんでもできるという自信がある中で、これをやりたいと思ったからやったという”選択の自由”があるから、そういうリア充オタクには何をやっても後悔というものがない。そこが、何かができないという理由で、”選択の自由”がない中で、オタクをやった、非リアオタクとの大きな違いだ

 

それでも「クラスのみんなと仲良くしたり、スポーツや勉強ができない」から代わりにパソコンにのめりこんでナードになったのならばまだいい。そういう奴は高校まではバカにされがちだが、大学や社会人になると世間のみんなが立派な職に付いている奴だと賞賛されることが多い。ビルゲイツみたいなナードの成功者がいい例だろう

 

有能で社会に必要とされるものを提供できたならば、その人の未来は明るいものになる

 

少年時代、非リアであったことが、成功に結びついたのなら、納得がいく。成功した後で、一流大学の卒業式で「connecting the dots」とドヤ顔でいくらでもスピーチできる

 

しかし、アニメや漫画は違う。アニメや漫画はそこに従事している人間たちの収入の期待値があまりに低すぎる

 

その理由は本質的に人はコンテンツに金を払わないからだ

 

本当はみんな、アニメや漫画を大して必要としてないんだ

 

必要としているなら、もっと金を払うだろ。そうじゃないってことは本当はいらないものなんだ

 

そういう必要としてないものを、自分が必要にされないからという理由で始めて、自分が好きなものだから、好きなことを仕事にした末に、自分の好きなものも、そして自分自身も必要とされない、という残酷な現実を突きつけられる

 

それがオタクの絶望であり呪いなのだ